宇治拾遺物語 袴垂、保昌にあふこと 品詞分解。 「品詞分解,宇治拾遺物語」に関するQ&A

袴垂、保昌に合ふ事・宇治拾遺物語 現代語訳・品詞分解・読み方

宇治拾遺物語 袴垂、保昌にあふこと 品詞分解

~前回のあらすじ~ 盗賊・袴垂が追いはぎをしようとして、笛を吹きながらゆっくりと歩いていく男に襲いかかろうとしたものの、一分の隙もなくて実行できないまま後をつけていました。 【現代語訳】 袴垂は「世にも珍しい人だなあ」と思って、十町あまり後ろをついていく。 「だからといってこうしていられようか」と思って、刀を抜いて走りかかった時に、 その時は笛を吹くのをやめて、振り返って「お前は何者だ」と尋ねると、 袴垂は呆然として、正気も失って、その場に座り込んでしまった。 また「どういう者だ」と尋ねるので、「今となっては、例え逃げてもまさか逃がしはするまい」と思われたので、 「追いはぎでございます」と言ったところ、「何者だ」と尋ねるので、 「通称、袴垂と言われております」と答えると、 「そういう者がいると聞いている。 危険そうな、とんでもない奴だなあ」と言って、 「一緒について参れ」とだけ言葉をかけて、また同じように笛を吹いて行く。 この人の様子は、今や逃げても逃がすまいと思われたので、 鬼に魂を取られたかのようにして、一緒に行くうちに、家にたどり着いた。 どこかと思うと、摂津前司・保昌という人であった。 家の中に呼び入れて、綿の厚い衣一つをお与えになって、 「衣服が必要な時は、ここに参上してその旨を申せ。 気心も知らないような人に襲いかかって、お前、しくじるな」とあったのは、驚きあきれ、気味悪く恐ろしかった。 立派な人物のありさまであると、捕らえられた後、語った。 袴垂という盗賊に狙われた保昌ですが、実は保昌の弟もまた盗賊なんです。 藤原保輔という人物で、最後は切腹して自害しました。 資料で確認できる、日本最古の切腹の事例らしいです。 保昌はよほど盗賊に縁があるみたいですね(笑) 【原文】 「希有の人かな」と思ひて、十余町ばかり具して行く。 「さりとてあらんやは」と思ひて、刀を抜きて走りかかりたる時に、 そのたび笛を吹きやみて、立ち帰りて、「こは、何者ぞ」ととふに、 心も失せて、我にもあらで、ついゐられぬ。 又「いかなる者ぞ」ととへば、「今は逃ぐとも、よも逃がさじ」と覚えければ、 「ひはぎに候ふ」といへば、「何者ぞ」ととへば、 「あざな袴垂となん言はれ候ふ」と答ふれば、 「さいふ者ありと聞くぞ。 あやふげに、希有のやつかな」と言ひて、 「ともにまうで来」とばかり言ひかけて、又同じやうに笛吹きて行く。 この人の気色、今は逃ぐともよも逃がさじと覚えければ、 鬼に神とられたるやうにて、ともに行く程に、家に行きつきぬ。 いづこぞと思へば、摂津前司保昌といふ人なりけり。 家のうちに呼び入れて、綿あつき衣一つを給はりて、 「衣の用あらん時は、参りて申せ。 心も知らざらん人にとりかかりて、汝あやまちすな」とありしこそ、あさましくむくつけく恐ろしかりしか。 いみじかりし人のありさまなりと、とらへられて後、語りける。 「あらんやは」の「やは」は反語を表す重要な文法事項。 「あらんやは」で「 このようにして いられようか、いや、いられない」ということ。 「ゐ」はワ行上一段活用「ゐる」の未然形で、「座る」の意味。 「られ」は自発の助動詞。 「ぬ」は完了の助動詞。 「引っ剥ぎ ひっぱぎ 」ともいう。 追いはぎのこと。 「神」はここでは「魂」の意味で使われていると言われる。 「むくつけし」も重要語で「不気味だ」の意味。 「し」は過去の助動詞「き」の連体形。 [ ].

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伊勢物語 筒井筒の解説と予想問題

宇治拾遺物語 袴垂、保昌にあふこと 品詞分解

新学期を迎えた皆さんこんにちは!ゴールデンウィークですね!! リクエストにお応えします。 〈本文〉 昔、袴垂(はかまだれ)とていみじき盗人の大将軍ありけり。 十月ばかりにきぬの用ありければ、衣(きぬ)すこしまうけんとて、さるべき所々うかがひありきケルに、夜中ばかりに、人みなしづまりはててのち、月の朧(おぼろ)なるに、きぬあまたきたりけるぬしの、指貫(さしぬき)のそばはさみて、きぬの狩衣(かりぎぬ)めきたるきて、ただひとり笛吹きて、ゆきもやらず、ねりゆけば、「あはれ、これこそ、我にきぬえさせんとて、出でたる人なめれ」と思ひて、走りかかりて衣をはがんと思ふに、あやしく物のおそろしく覚えければ、そひて二、三町ばかりいけども、我に人こそ付きたれと思ひたるけしきもなし。 いよいよ笛を吹きていけば、心みんと思ひて、足をたかくして走りよりたるに、笛を吹きながら見かへりたる気しき、取りかかるべくもおぼえざりければ走りのきぬ。 かやうにあまたたび、とざまかうざまにするに、露ばかりもさわぎたるけしきなし。 「稀有(けう)の人かな」と思ひて、十餘(よ)町ばかりぐして行く。 「さりとてあらんやは」と思ひて、刀をぬきて 〈juppo〉久しぶりに宇治拾遺物語です。 今回はネットでテキストを探すことなく、手元にあった角川文庫ソフィア『宇治拾遺物語』を参考にしました。 これです。 訳は載っていませんが、なんとなくで読めます。 今回は漫画にするのでいろいろ調べて訳しましたが。 袴垂という盗賊は、「袴垂保輔」とされることもあるそうですが、文庫の注釈には「別人」だとあります。 保輔はここに登場する保昌の弟だそうです。 保昌はまだ名乗られてないですね。 でもタイトルにあるので、当然この笛を吹いてる人が保昌ですよね。 「指貫のそば」を「指貫の股立」と訳してありますが、「股立って何さ」と思いながら訳してました。 袴に詳しい人なら現代でも常識な言葉なのかもしれません。 袴の腰の、脇のすき間が空いた部分のことなんですね。 そこを帯に挟んで裾を上げているということらしいです。 なぜそんなことをしているのかは、ナゾです。 多分歩きやすくするためでしょう。 夜道なので。 夜道を笛を吹きながら歩いている理由もナゾなんですよね。 風流な人はただ帰宅するのにも楽器を奏でながら歩いたんでしょうか。 今でいう鼻歌くらいな感じで。 そうやってゆるゆる歩いているだけなのに、襲おうとしても襲えない、身にまとう物のおそろしさがあるというんですね。 その、おいそれと手が出せない雰囲気が漫画に描ききれているとは到底思えないのですが、とてもそう思えないのに手が出せない恐ろしさ、なんてものがあるのだろうなと思ってください。 とは言え、このままただついて行くだけでは、と意を決した袴垂であります。 続きます。 そんなわけでゴールデンウィークに突入しましたね。 最近、平日が人並みに忙しいので、休みになったらあれこれしようと思いつつ、休みになると何にもしたくない症状に陥りそうです。 夕方の「カーネーション」の再放送を見ているうちに、沸々とミシン踏みたい気持ちにもなってくるのですけど。

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宇治拾遺物語~袴垂、保昌に会ふこと~②

宇治拾遺物語 袴垂、保昌にあふこと 品詞分解

袴垂(はかまだれ)というのは平安時代にいた盗賊の名です。 保昌というのは、藤原保昌という人物で、和泉式部を妻にした人です。 武勇に優れた人物だったそうで、当時の四天王にも数えられているとか。 そんな二人の有名なお話です。 【現代語訳】 昔、袴垂といって非常に名高い盗賊の頭領がいた。 十月頃に、衣腹が必要だったので、衣服を少し手に入れようと思って、 適当な所々で、奪い取る機会を密かに狙ってウロウロしていたところ、 夜中くらいに、人がみなすっかり寝静まった後、月がぼんやりとしている中、 衣服をたくさん着ていた人が、指貫の股立を腰に挟み込んで、絹の狩衣っぽいのを着て、 たった一人笛を吹いてゆったりと練り歩いて行くので、 「ああ、こいつこそ、おれに衣をやろうといって出てきた人であるようだ」と思って、 走りかかって衣服をはぎ取ろうと思うが、 不思議とそら恐ろしく感じられたので、ぴたりと後ろについて二三町ほど行くが、 自分の後ろに人がついていると思っている様子もない。 いよいよ笛を吹いて行くので、試そうと思って、足音を高くして走り寄ったところ、 笛を吹きながら振り返った様子が、かかっていくことができそうにも思えなかったので走って退いた。 このように、何度も何度もあれこれ色々とするが、ほんの少しも騒ぎたてる様子がない。 お話の中ではまだ名前が出て来ていませんが、この笛を吹いている男こそ、藤原保昌です。 さすが四天王ですね。 袴垂が襲いかかろうとしても、隙がまったくなく、逆に袴垂の方がたじろぐばかり。 笛を吹いている時も一流の武人は隙がないのでしょう。 しかし、袴垂も、何度もトライしてみるあたり、なかなか根性があるなと思います。 では最後に原文と語釈を載せます。 【原文】 昔、袴垂とていみじき盗人の大将軍ありけり。 十月ばかりに衣の用ありければ、衣すこしまうけんとて、 さるべき所々うかがひありきけるに、 夜中ばかりに、人みなしづまりはててのち、月の朧なるに、 衣あまた着たりける主の、指貫のそばはさみて、絹の狩衣めきたる着て、 ただひとり笛吹きて、行きもやらず、ねりゆけば、 「あはれ、これこそ、我に衣えさせんとて、出でたる人なめれ」と思ひて、 走りかかりて衣をはがんと思ふに、 あやしく物のおそろしく覚えければ、そひて二三町ばかりいけども、 我に人こそつきたれと思ひたるけしきなし。 いよいよ笛を吹きていけば、こころみんと思ひて、足を高くして走りよりたるに、 笛を吹きながら見かへりたる気色、取りかかるべくもおぼえざりければ走りのきぬ。 かやうにあまたたび、とざまかうざまするに、つゆばかりも騒ぎたる気色なし。 「まうく」は「用意する、準備する」の意味。 「ん」はここでは意志の助動詞だから「用意しよう、準備しよう」ということだが、主語が盗賊の袴垂なので、盗み取る/奪い取る、という手段を取るはず。 「すっかり寝静まって」と訳せば良い。 「そばはさむ」は、股立(ももだち)の部分をつまみ上げて腰に挟み込むこと。 動きやすくなるらしい。 詳しくはの下の方を参照。 それを打ち消しているので、スイスイとは行かない様子。 「ん」は意志の助動詞。 「私に衣を与えよう」ということ。 断定の助動詞「なり」の連体形「なる」が撥音便無表記化したもの。 「めれ」は推定の助動詞「めり」が、係助詞「こそ」の影響で已然形となったもの。 「たび」は回数なので、「何度も何度も」ということ。 [ ].

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