ランソプラゾール。 プロトンポンプ阻害薬

ランソプラゾールの副作用を分かりやすく!効果も解説!

ランソプラゾール

ランソプラゾールは1992年から発売されている「タケプロン」という胃薬のジェネリック医薬品になります。 胃薬の中でも「PPI(プロトンポンプ阻害薬)」という種類に属します。 プロトンポンプ阻害薬は、胃にあるプロトンポンプというものをブロックすることで胃酸の分泌を抑えるはたらきがあり、胃炎・胃潰瘍の治療に使われる他、ピロリ菌(H. pylori の除菌にも役立ちます。 胃薬にもたくさんの種類のお薬があり、プロトンポンプ阻害薬にもいくつかのお薬があります。 これらの中でランソプラゾールはどのような位置付けになるのでしょうか。 ランソプラゾールの効果や特徴、どのような患者さんに向いているお薬なのかなどについて紹介します。 1.ランソプラゾールの特徴 まずはランソプラゾールの特徴について、かんたんに紹介します。 ランソプラゾールは 胃酸の分泌を抑えるお薬になります。 ランソプラゾールは胃酸を分泌する「プロトンポンプ」のはたらきをブロックする作用を持つため、「プロトンポンプ阻害薬」とも呼ばれています。 プロトンポンプ阻害薬には胃酸の分泌を強力に抑える作用を持ちます。 この作用は強力であり、そのため現在の胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療においてまず最初に用いられることの多いお薬です。 デメリットとしては、• 効果発現までにやや時間がかかること• 夜間の胃酸分泌抑制効果が弱い事• 効きに個人差があること• 投与日数の制限があること などがあります。 一方で胃酸の分泌を抑えるお薬にはH2ブロッカーと呼ばれるものもあります。 H2ブロッカーは、胃酸を抑える強さはPPIにはかなわないものの、即効性・夜間の効きなどはPPIよりも優れ、また投与日数制限もないというメリットがあります。 状況によってはPPIとH2ブロッカーが使い分けられていますが、全体的な効果としてはH2ブロッカーの方が弱めであるため、胃潰瘍の治療などにはまずはPPIから用いることが一般的です。 また近年では「カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)」と呼ばれる、新しいタイプのPPIも登場しています(参照)。 このPPIは即効性・持続性があり、効きの個人差も少ないと考えられており、ランソプラゾールなどの従来のPPIの弱点を補ったPPIとして注目されています。 副作用ですが、ランソプラゾールは副作用の頻度自体は少なくないものの、ほとんどが便秘などの軽めの副作用であり、安全性も高いと考えられています。 またランソプラゾールはジェネリック医薬品であるため、薬価が安いというのもメリットの1つになります。 以上からランソプラゾールの特徴として次のようなことが挙げられます。 【ランソプラゾール(ランソプラゾール)の特徴】 ・強力な胃酸分泌抑制効果 ・効くまでにやや時間がかかる ・主に日中の胃酸の分泌抑制に効果的で夜間は効果が弱い ・投与制限がある事が多い ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い スポンサーリンク 2.ランソプラゾールはどんな疾患に用いるのか ランソプラゾールはどのような疾患に用いられるのでしょうか。 添付文書には、次のように記載されています。 【効能又は効果】 【ランソプラゾール15mg】 〇 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群、非びらん性胃食道逆流症、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制、非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制 〇 下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎 【ランソプラゾール30mg】 〇 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群 〇下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎 難しく書かれているため分かりにくいのですが、ランソプラゾールを用いるのは、主に胃潰瘍・逆流性食道炎の治療とピロリ菌の除菌になります。 胃に潰瘍が生じていると、本来であれば胃に入ってきたばい菌をやっつけるために分泌されている胃酸が、潰瘍部を刺激してしまい、傷の治りが遅くなってしまいます。 このような場合は、胃酸の分泌を弱めてあげた方が潰瘍は早く治ります。 また、胃潰瘍を生じる可能性がある薬物(アスピリン、NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)など)を長期服用している方が、胃潰瘍を起こさないために予防的に投与することもあります。 Zollinger-Ellison症候群は難しい名前の病気ですが、ガストリンというホルモンを分泌する腫瘍が出来てしまう疾患です。 ガストリンも胃酸を分泌させるはたらきがあるため、胃酸の分泌を抑えるPPIは効果を示します。 ただし腫瘍ですので原則は手術になります。 ランソプラゾールのような胃酸の分泌を抑えるようなお薬は、ピロリ菌の除菌に用いられることもあります。 ランソプラゾールは胃酸の分泌を抑えるだけでピロリ菌をやっつける作用はないため、通常はランソプラゾールと抗生物質を併用した治療が行われます。 ランソプラゾールは胃内の酸性度を下げることによって、抗生物質がよりしっかりと胃内でピロリ菌に対する殺菌効果を発揮できるように補助するはたらきがあると考えられています。 3.ランソプラゾールにはどのような作用があるのか ランソプラゾールは主に胃酸の分泌を抑えることで胃を守る作用があります。 これはどのような作用機序になっているのでしょうか。 ランソプラゾールの主な作用について詳しく紹介します。 ランソプラゾールをはじめとしたプロトンポンプ阻害薬(PPI は、胃薬なのに胃内で胃酸に触れると失活(作用が無くなってしまう)というちょっと困った特徴があります。 そのためPPIは胃では溶けず、腸で溶けて体内に吸収されるように作られています(このようなお薬を専門的には「腸溶剤」と呼びます)。 酸を分泌する「プロトンポンプ」に直接作用するため、その効果は強力です。 しかし腸で吸収されてそこから胃に到達しやっと効果を発揮するため、即効性にはやや欠け、効果を得るまでに時間がかかるという欠点があります。 胃は胃酸で酸性に保たれているため(pH1~2)、普通の細菌は胃内で生きる事は出来ません。 しかしピロリ菌はウレアーゼという酵素を分泌する事によって胃内で生存できてしまうのです。 アンモニアはアルカリ性ですので、胃酸を中和するはたらきがあるのです。 ピロリ菌は、• 胃潰瘍、十二指腸潰瘍• 胃がん• 胃MALTリンパ腫• 特発性血小板減少性紫斑病 など様々な疾患の原因となります。 そのためピロリ菌の感染が分かったら、除菌を行う必要があります。 除菌は抗生剤(細菌をやっつけるお薬)によって行われますが、胃内の除菌を行う際は、胃内のpHを下げ、なるべく酸性度を弱めた方が除菌効率が高くなる事が分かっています。 そのため、ピロリ菌の除菌を行う際は抗生剤投与に加えて、胃酸の分泌を抑えるPPIが用いられます。 実際、抗生剤にPPIを併用する事でピロリ菌の除菌率が高まる事が確認されており、現在ピロリ菌の除菌にはランソプラゾールのようなPPIが必ず併用されます。 スポンサーリンク 4.ランソプラゾールの副作用 ランソプラゾールにはどのような副作用があるのでしょうか。 ランソプラゾールはジェネリック医薬品であるため副作用発生率の詳しい調査は行われていません。 しかし先発品の「タケプロン」においては副作用発生率は10~15. 0%前後と報告されており、ランソプラゾールも同程度だと思われます。 生じうる副作用の多くは、• 味覚異常• 発疹 などで重篤なものではありません。 全体的な安全性は高いと考えてよいでしょう。 また検査値異常として、• コレステロールの上昇• 赤血球の上昇(貧血)• 好酸球の上昇 などが報告されています。 長期的にランソプラゾールを使用する場合は、定期的に血液検査等を行うのが望ましいと言えます。 稀ですが重篤な副作用の報告もあり、• ショック• 汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血• 血小板減少• 中毒性表皮壊死融解症(TEN 、皮膚粘膜眼症候群(SJS• 間質性肺炎、間質性腎炎• 重篤な大腸炎 が報告されています。 臨床で見かける事は滅多にありませんが、一応の注意は必要です。 最後の大腸炎は、ピロリ菌除菌中に抗生物質と併用した際に報告されたものです。 除菌療法中に腹痛、ひどい下痢等が生じた場合はただちに主治医に相談する必要があります。 5.ランソプラゾールの用法・用量と剤形 ランソプラゾールは、 ランソプラゾールカプセル 15mg ランソプラゾールカプセル 30mg ランソプラゾールOD錠 15mg ランソプラゾールOD錠 30mg の2剤型、4種類のお薬があります。 ランソプラゾールの使い方は、用いる疾患によって異なってきます。 【胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群】 通常成人には1回30mgを1日1回経口投与する。 なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投与とする。 【逆流性食道炎】 通常成人には1回30mgを1日1回経口投与する。 なお、通常8週間までの投与とする。 さらに、再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1回15mgを1日1回経口投与するが、効果不十分の場合は、1日1回30mgを経口投与することができる。 【非びらん性胃食道逆流症】 通常成人には1回15mgを1日1回経口投与する。 なお、通常4週間までの投与とする。 【低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制】 通常成人には1回15mgを1日1回経口投与する。 【非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制】 通常成人には1回15mgを1日1回経口投与する。 【ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助】 通常成人にはランソプラゾール(ランソプラゾール)として1回30mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。 なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。 ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。 プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。 となっています。 他のPPIでも同じですが、投与日数に上限がある使い方が多いため、注意が必要です。 6.H2ブロッカーとPPIの違い ランソプラゾールはPPI(プロトンポンプ阻害薬)に属しますが、同じように胃酸の分泌を抑えるものとしてH2ブロッカーもあります。 「H2ブロッカーとPPIはどのような違いがあるのか」というのは、患者さんからも多い質問です。 H2ブロッカーは胃壁のヒスタミン2 H2 受容体をブロックすることで、胃酸の分泌を抑制するはたらきを持つお薬です。 代表的なものに、「ガスター(一般名:ファモチジン)」「プロテカジン(一般名:ラフチジン)」「ザンタック(一般名:ラニチジン)」などがあります。 一方でPPIは、プロトンポンプという胃酸を分泌するポンプを直接ブロックすることで、胃酸の分泌を抑制するはたらきを持ちます。 この2つはどう違うのでしょうか。 まず強さとしては、PPIの方が強力です。 その理由はPPIの方が胃酸を分泌する部位であるプロトンポンプを直接的にブロックするためです。 一方でH2ブロッカーはH2受容体をブロックすることにより、間接的に胃酸の分泌を抑えるため、その強さはPPIよりは弱くなります。 そのため、急性期の胃潰瘍などではまずはPPIを使うことが多くなっています。 しかし即効性で言えば、H2ブロッカーの方が速く効きます。 おおよそですが、H2ブロッカーは効くまでに約2~3時間、PPIは約5~6時間ほどと言われています。 また効く時間帯にも特徴があり、PPIは主に日中の胃酸分泌を強く抑え、H2ブロッカーは主に夜間の胃酸分泌を強く抑えると言われています。 保険的な話になってしまうのですが、PPIは投与制限がかけられているものも多く(4週間までしか投与してはいけませんよ、など)、長くは使えないものも少なくありません。 一方でH2ブロッカーは投与制限のない使い方がほとんどです。 そのため胃潰瘍の治療では、まずは効果の高いPPIから初めて、保険が通らなくなる時期が来たらH2ブロッカーに切り替えるというのが良く行われている方法になります。 7.ランソプラゾールが向いている人は? 以上から考えて、ランソプラゾールが向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。 ランソプラゾールの特徴をおさらいすると、 ・強力な胃酸分泌抑制効果 ・効くまでにやや時間がかかる ・主に日中の胃酸の分泌抑制に効果的で夜間は効果が弱い ・投与制限がある事が多い ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い というものでした。 ランソプラゾールは代表的なPPIの1つで、胃潰瘍・逆流性食道炎などを始め、ピロリ菌の除菌にも良く用いられています。 PPIの中でもクセのない万能型というスタンダードな位置づけで、このような疾患にまず用いるお薬としてよいでしょう。 強力に胃酸の分泌を抑えてくれるランソプラゾールは、症状がひどい急性期にまず用いるお薬として向いています。 一方で、効果発現までにやや時間がかかること、夜間の効果が不十分であることから、即効性が欲しい時や夜間の酸を抑えたい時にはH2ブロッカーを用いた方が良い場合もあります。 またランソプラゾールをはじめとしたPPIには投与制限があるものも多いため、漫然と用いることはできません。 適切な時期が来たら服薬終了するか、H2ブロッカーに切り替えるなどが必要になります。 8.先発品と後発品は本当に効果は同じなのか? ランソプラゾールは「タケプロン」というお薬のジェネリック医薬品になります。 ジェネリックは薬価も安く、剤型も工夫されているものが多く患者さんにとってメリットが多いように見えます。 しかし「安いという事は品質に問題があるのではないか」「やはり正規品の方が安心なのではないか」とジェネリックへの切り替えを心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか。 同じ商品で価格が高いものと安いものがあると、つい私たちは「安い方には何か問題があるのではないか」と考えてしまうものです。 ジェネリックは、先発品と比べて本当に遜色はないのでしょうか。 結論から言ってしまうと、先発品とジェネリックはほぼ同じ効果・効能だと考えて問題ありません。 ジェネリックを発売するに当たっては「これは先発品と同じような効果があるお薬です」という根拠を証明した試験を行わないといけません(生物学的同等性試験)。 発売したいジェネリック医薬品の詳細説明や試験結果を厚生労働省に提出し、許可をもらわないと発売はできないのです、 ここから考えると、先発品とジェネリックはおおよそ同じような作用を持つと考えられます。 明らかに効果に差があれば、厚生労働省が許可を出すはずがないからです。 しかし先発品とジェネリックは多少の違いもあります。 ジェネリックを販売する製薬会社は、先発品にはないメリットを付加して患者さんに自分の会社の薬を選んでもらえるように工夫をしています。 例えば飲み心地を工夫して添加物を先発品と変えることもあります。 これによって患者さんによっては多少の効果の違いを感じてしまうことはあります。 この多少の違いが人によっては大きく感じられることもあるため、ジェネリックに変えてから調子が悪いという方は先発品に戻すのも1つの方法になります。 では先発品とジェネリックは同じ効果・効能なのに、なぜジェネリックの方が安くなるのでしょうか。 これを「先発品より品質が悪いから」と誤解している方がいますが、これは誤りです。 先発品は、そのお薬を始めて発売するわけですから実は発売までに莫大な費用が掛かっています。 有効成分を探す開発費用、そしてそこから動物実験やヒトにおける臨床試験などで効果を確認するための研究費用など、お薬を1つ作るのには実は莫大な費用がかかるのです(製薬会社さんに聞いたところ、数百億という規模のお金がかかるそうです)。 しかしジェネリックは、発売に当たって先ほども説明した「生物学的同等性試験」はしますが、有効成分を改めて探す必要もありませんし、先発品がすでにしている研究においては重複して何度も同じ試験をやる必要はありません。 先発品と後発品は研究・開発費に雲泥の差があるのです。 そしてそれが薬価の差になっているのです。 つまりジェネリック医薬品の薬価は莫大な研究開発費がかかっていない分が差し引かれており先発品よりも安くなっているということで、決して品質の差が薬価の差になっているわけではありません。

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ランソプラゾールOD錠を経管投与する場合

ランソプラゾール

ランソプラゾールは1992年から発売されている「タケプロン」という胃薬のジェネリック医薬品になります。 胃薬の中でも「PPI(プロトンポンプ阻害薬)」という種類に属します。 プロトンポンプ阻害薬は、胃にあるプロトンポンプというものをブロックすることで胃酸の分泌を抑えるはたらきがあり、胃炎・胃潰瘍の治療に使われる他、ピロリ菌(H. pylori の除菌にも役立ちます。 胃薬にもたくさんの種類のお薬があり、プロトンポンプ阻害薬にもいくつかのお薬があります。 これらの中でランソプラゾールはどのような位置付けになるのでしょうか。 ランソプラゾールの効果や特徴、どのような患者さんに向いているお薬なのかなどについて紹介します。 1.ランソプラゾールの特徴 まずはランソプラゾールの特徴について、かんたんに紹介します。 ランソプラゾールは 胃酸の分泌を抑えるお薬になります。 ランソプラゾールは胃酸を分泌する「プロトンポンプ」のはたらきをブロックする作用を持つため、「プロトンポンプ阻害薬」とも呼ばれています。 プロトンポンプ阻害薬には胃酸の分泌を強力に抑える作用を持ちます。 この作用は強力であり、そのため現在の胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療においてまず最初に用いられることの多いお薬です。 デメリットとしては、• 効果発現までにやや時間がかかること• 夜間の胃酸分泌抑制効果が弱い事• 効きに個人差があること• 投与日数の制限があること などがあります。 一方で胃酸の分泌を抑えるお薬にはH2ブロッカーと呼ばれるものもあります。 H2ブロッカーは、胃酸を抑える強さはPPIにはかなわないものの、即効性・夜間の効きなどはPPIよりも優れ、また投与日数制限もないというメリットがあります。 状況によってはPPIとH2ブロッカーが使い分けられていますが、全体的な効果としてはH2ブロッカーの方が弱めであるため、胃潰瘍の治療などにはまずはPPIから用いることが一般的です。 また近年では「カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)」と呼ばれる、新しいタイプのPPIも登場しています(参照)。 このPPIは即効性・持続性があり、効きの個人差も少ないと考えられており、ランソプラゾールなどの従来のPPIの弱点を補ったPPIとして注目されています。 副作用ですが、ランソプラゾールは副作用の頻度自体は少なくないものの、ほとんどが便秘などの軽めの副作用であり、安全性も高いと考えられています。 またランソプラゾールはジェネリック医薬品であるため、薬価が安いというのもメリットの1つになります。 以上からランソプラゾールの特徴として次のようなことが挙げられます。 【ランソプラゾール(ランソプラゾール)の特徴】 ・強力な胃酸分泌抑制効果 ・効くまでにやや時間がかかる ・主に日中の胃酸の分泌抑制に効果的で夜間は効果が弱い ・投与制限がある事が多い ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い スポンサーリンク 2.ランソプラゾールはどんな疾患に用いるのか ランソプラゾールはどのような疾患に用いられるのでしょうか。 添付文書には、次のように記載されています。 【効能又は効果】 【ランソプラゾール15mg】 〇 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群、非びらん性胃食道逆流症、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制、非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制 〇 下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎 【ランソプラゾール30mg】 〇 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群 〇下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎 難しく書かれているため分かりにくいのですが、ランソプラゾールを用いるのは、主に胃潰瘍・逆流性食道炎の治療とピロリ菌の除菌になります。 胃に潰瘍が生じていると、本来であれば胃に入ってきたばい菌をやっつけるために分泌されている胃酸が、潰瘍部を刺激してしまい、傷の治りが遅くなってしまいます。 このような場合は、胃酸の分泌を弱めてあげた方が潰瘍は早く治ります。 また、胃潰瘍を生じる可能性がある薬物(アスピリン、NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)など)を長期服用している方が、胃潰瘍を起こさないために予防的に投与することもあります。 Zollinger-Ellison症候群は難しい名前の病気ですが、ガストリンというホルモンを分泌する腫瘍が出来てしまう疾患です。 ガストリンも胃酸を分泌させるはたらきがあるため、胃酸の分泌を抑えるPPIは効果を示します。 ただし腫瘍ですので原則は手術になります。 ランソプラゾールのような胃酸の分泌を抑えるようなお薬は、ピロリ菌の除菌に用いられることもあります。 ランソプラゾールは胃酸の分泌を抑えるだけでピロリ菌をやっつける作用はないため、通常はランソプラゾールと抗生物質を併用した治療が行われます。 ランソプラゾールは胃内の酸性度を下げることによって、抗生物質がよりしっかりと胃内でピロリ菌に対する殺菌効果を発揮できるように補助するはたらきがあると考えられています。 3.ランソプラゾールにはどのような作用があるのか ランソプラゾールは主に胃酸の分泌を抑えることで胃を守る作用があります。 これはどのような作用機序になっているのでしょうか。 ランソプラゾールの主な作用について詳しく紹介します。 ランソプラゾールをはじめとしたプロトンポンプ阻害薬(PPI は、胃薬なのに胃内で胃酸に触れると失活(作用が無くなってしまう)というちょっと困った特徴があります。 そのためPPIは胃では溶けず、腸で溶けて体内に吸収されるように作られています(このようなお薬を専門的には「腸溶剤」と呼びます)。 酸を分泌する「プロトンポンプ」に直接作用するため、その効果は強力です。 しかし腸で吸収されてそこから胃に到達しやっと効果を発揮するため、即効性にはやや欠け、効果を得るまでに時間がかかるという欠点があります。 胃は胃酸で酸性に保たれているため(pH1~2)、普通の細菌は胃内で生きる事は出来ません。 しかしピロリ菌はウレアーゼという酵素を分泌する事によって胃内で生存できてしまうのです。 アンモニアはアルカリ性ですので、胃酸を中和するはたらきがあるのです。 ピロリ菌は、• 胃潰瘍、十二指腸潰瘍• 胃がん• 胃MALTリンパ腫• 特発性血小板減少性紫斑病 など様々な疾患の原因となります。 そのためピロリ菌の感染が分かったら、除菌を行う必要があります。 除菌は抗生剤(細菌をやっつけるお薬)によって行われますが、胃内の除菌を行う際は、胃内のpHを下げ、なるべく酸性度を弱めた方が除菌効率が高くなる事が分かっています。 そのため、ピロリ菌の除菌を行う際は抗生剤投与に加えて、胃酸の分泌を抑えるPPIが用いられます。 実際、抗生剤にPPIを併用する事でピロリ菌の除菌率が高まる事が確認されており、現在ピロリ菌の除菌にはランソプラゾールのようなPPIが必ず併用されます。 スポンサーリンク 4.ランソプラゾールの副作用 ランソプラゾールにはどのような副作用があるのでしょうか。 ランソプラゾールはジェネリック医薬品であるため副作用発生率の詳しい調査は行われていません。 しかし先発品の「タケプロン」においては副作用発生率は10~15. 0%前後と報告されており、ランソプラゾールも同程度だと思われます。 生じうる副作用の多くは、• 味覚異常• 発疹 などで重篤なものではありません。 全体的な安全性は高いと考えてよいでしょう。 また検査値異常として、• コレステロールの上昇• 赤血球の上昇(貧血)• 好酸球の上昇 などが報告されています。 長期的にランソプラゾールを使用する場合は、定期的に血液検査等を行うのが望ましいと言えます。 稀ですが重篤な副作用の報告もあり、• ショック• 汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血• 血小板減少• 中毒性表皮壊死融解症(TEN 、皮膚粘膜眼症候群(SJS• 間質性肺炎、間質性腎炎• 重篤な大腸炎 が報告されています。 臨床で見かける事は滅多にありませんが、一応の注意は必要です。 最後の大腸炎は、ピロリ菌除菌中に抗生物質と併用した際に報告されたものです。 除菌療法中に腹痛、ひどい下痢等が生じた場合はただちに主治医に相談する必要があります。 5.ランソプラゾールの用法・用量と剤形 ランソプラゾールは、 ランソプラゾールカプセル 15mg ランソプラゾールカプセル 30mg ランソプラゾールOD錠 15mg ランソプラゾールOD錠 30mg の2剤型、4種類のお薬があります。 ランソプラゾールの使い方は、用いる疾患によって異なってきます。 【胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群】 通常成人には1回30mgを1日1回経口投与する。 なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投与とする。 【逆流性食道炎】 通常成人には1回30mgを1日1回経口投与する。 なお、通常8週間までの投与とする。 さらに、再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1回15mgを1日1回経口投与するが、効果不十分の場合は、1日1回30mgを経口投与することができる。 【非びらん性胃食道逆流症】 通常成人には1回15mgを1日1回経口投与する。 なお、通常4週間までの投与とする。 【低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制】 通常成人には1回15mgを1日1回経口投与する。 【非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制】 通常成人には1回15mgを1日1回経口投与する。 【ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助】 通常成人にはランソプラゾール(ランソプラゾール)として1回30mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。 なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。 ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。 プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。 となっています。 他のPPIでも同じですが、投与日数に上限がある使い方が多いため、注意が必要です。 6.H2ブロッカーとPPIの違い ランソプラゾールはPPI(プロトンポンプ阻害薬)に属しますが、同じように胃酸の分泌を抑えるものとしてH2ブロッカーもあります。 「H2ブロッカーとPPIはどのような違いがあるのか」というのは、患者さんからも多い質問です。 H2ブロッカーは胃壁のヒスタミン2 H2 受容体をブロックすることで、胃酸の分泌を抑制するはたらきを持つお薬です。 代表的なものに、「ガスター(一般名:ファモチジン)」「プロテカジン(一般名:ラフチジン)」「ザンタック(一般名:ラニチジン)」などがあります。 一方でPPIは、プロトンポンプという胃酸を分泌するポンプを直接ブロックすることで、胃酸の分泌を抑制するはたらきを持ちます。 この2つはどう違うのでしょうか。 まず強さとしては、PPIの方が強力です。 その理由はPPIの方が胃酸を分泌する部位であるプロトンポンプを直接的にブロックするためです。 一方でH2ブロッカーはH2受容体をブロックすることにより、間接的に胃酸の分泌を抑えるため、その強さはPPIよりは弱くなります。 そのため、急性期の胃潰瘍などではまずはPPIを使うことが多くなっています。 しかし即効性で言えば、H2ブロッカーの方が速く効きます。 おおよそですが、H2ブロッカーは効くまでに約2~3時間、PPIは約5~6時間ほどと言われています。 また効く時間帯にも特徴があり、PPIは主に日中の胃酸分泌を強く抑え、H2ブロッカーは主に夜間の胃酸分泌を強く抑えると言われています。 保険的な話になってしまうのですが、PPIは投与制限がかけられているものも多く(4週間までしか投与してはいけませんよ、など)、長くは使えないものも少なくありません。 一方でH2ブロッカーは投与制限のない使い方がほとんどです。 そのため胃潰瘍の治療では、まずは効果の高いPPIから初めて、保険が通らなくなる時期が来たらH2ブロッカーに切り替えるというのが良く行われている方法になります。 7.ランソプラゾールが向いている人は? 以上から考えて、ランソプラゾールが向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。 ランソプラゾールの特徴をおさらいすると、 ・強力な胃酸分泌抑制効果 ・効くまでにやや時間がかかる ・主に日中の胃酸の分泌抑制に効果的で夜間は効果が弱い ・投与制限がある事が多い ・ジェネリック医薬品であり薬価が安い というものでした。 ランソプラゾールは代表的なPPIの1つで、胃潰瘍・逆流性食道炎などを始め、ピロリ菌の除菌にも良く用いられています。 PPIの中でもクセのない万能型というスタンダードな位置づけで、このような疾患にまず用いるお薬としてよいでしょう。 強力に胃酸の分泌を抑えてくれるランソプラゾールは、症状がひどい急性期にまず用いるお薬として向いています。 一方で、効果発現までにやや時間がかかること、夜間の効果が不十分であることから、即効性が欲しい時や夜間の酸を抑えたい時にはH2ブロッカーを用いた方が良い場合もあります。 またランソプラゾールをはじめとしたPPIには投与制限があるものも多いため、漫然と用いることはできません。 適切な時期が来たら服薬終了するか、H2ブロッカーに切り替えるなどが必要になります。 8.先発品と後発品は本当に効果は同じなのか? ランソプラゾールは「タケプロン」というお薬のジェネリック医薬品になります。 ジェネリックは薬価も安く、剤型も工夫されているものが多く患者さんにとってメリットが多いように見えます。 しかし「安いという事は品質に問題があるのではないか」「やはり正規品の方が安心なのではないか」とジェネリックへの切り替えを心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか。 同じ商品で価格が高いものと安いものがあると、つい私たちは「安い方には何か問題があるのではないか」と考えてしまうものです。 ジェネリックは、先発品と比べて本当に遜色はないのでしょうか。 結論から言ってしまうと、先発品とジェネリックはほぼ同じ効果・効能だと考えて問題ありません。 ジェネリックを発売するに当たっては「これは先発品と同じような効果があるお薬です」という根拠を証明した試験を行わないといけません(生物学的同等性試験)。 発売したいジェネリック医薬品の詳細説明や試験結果を厚生労働省に提出し、許可をもらわないと発売はできないのです、 ここから考えると、先発品とジェネリックはおおよそ同じような作用を持つと考えられます。 明らかに効果に差があれば、厚生労働省が許可を出すはずがないからです。 しかし先発品とジェネリックは多少の違いもあります。 ジェネリックを販売する製薬会社は、先発品にはないメリットを付加して患者さんに自分の会社の薬を選んでもらえるように工夫をしています。 例えば飲み心地を工夫して添加物を先発品と変えることもあります。 これによって患者さんによっては多少の効果の違いを感じてしまうことはあります。 この多少の違いが人によっては大きく感じられることもあるため、ジェネリックに変えてから調子が悪いという方は先発品に戻すのも1つの方法になります。 では先発品とジェネリックは同じ効果・効能なのに、なぜジェネリックの方が安くなるのでしょうか。 これを「先発品より品質が悪いから」と誤解している方がいますが、これは誤りです。 先発品は、そのお薬を始めて発売するわけですから実は発売までに莫大な費用が掛かっています。 有効成分を探す開発費用、そしてそこから動物実験やヒトにおける臨床試験などで効果を確認するための研究費用など、お薬を1つ作るのには実は莫大な費用がかかるのです(製薬会社さんに聞いたところ、数百億という規模のお金がかかるそうです)。 しかしジェネリックは、発売に当たって先ほども説明した「生物学的同等性試験」はしますが、有効成分を改めて探す必要もありませんし、先発品がすでにしている研究においては重複して何度も同じ試験をやる必要はありません。 先発品と後発品は研究・開発費に雲泥の差があるのです。 そしてそれが薬価の差になっているのです。 つまりジェネリック医薬品の薬価は莫大な研究開発費がかかっていない分が差し引かれており先発品よりも安くなっているということで、決して品質の差が薬価の差になっているわけではありません。

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ランソプラゾールOD錠30mg「サワイ」

ランソプラゾール

今回の副作用モニター報告で、プロトンポンプ阻害薬(PPI)のタケプロンOD錠による腸炎が報告されました。 【症例】80 代後半女性、逆流性食道炎。 併用薬:アムロジピン、リーゼ、ブロプレス、バファリン、ポラキス、ブレシン(ジクロフェナクナトリウム)、ムコスタ、ベネッ ト。 以前より便秘と下痢を繰り返していた。 食道違和感があり、タケプロンOD錠30mg開始。 1カ月半後も便秘と下痢を繰り返すため、コロネル、ビオフェ ルミン錠処方されたが、下痢が続くようになった。 2カ月半後、1日に7~8回もトイレに行く状態のため、リン酸ジヒドロコデイン散3g(分3)を定期処方 に追加。 それでも下痢が続くため、タケプロンOD錠の副作用を疑い中止。 3カ月後、大腸内視鏡検査と生検を行い、病理検査でコラーゲンバンドが確認されたため、タケプロンOD錠による薬剤性腸炎と診断した。 3カ月半後、プレ ドニン錠15mg開始。 タケプロンOD錠の代わりにオメプラール錠20mgを処方したが、服用2~3日で下痢が起きた。 逆流症状(口の苦味、胸焼け)があ るためラデン錠150mg2錠(分2)へ変更。 その後、下痢は改善し、プレドニン錠は漸減している。 * * 薬剤性腸炎の1つに「collagenous colitis(CC)」があります。 慢性的な水様性下痢を主症状とし、内視鏡検査では肉眼的に大腸粘膜 の異常は見られないが、病理組織学的には大腸粘膜下に特徴的なコラーゲンバンドの肥厚を認めます。 発症の原因は、いまだ解明されておらず不明です。 しか し、薬剤の関与が報告されており、非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)、PPI、H2ブロッカー、カルバマゼピン、利尿剤などがあげられています。 下痢症状が続く患者がいた場合、薬剤性腸炎も疑ってみる必要があります。 ランソプラゾールによるCCは、薬剤開始1~2カ月後に発現すると言われています。 病理学的に異常所見を認める大腸炎の報告があったため、2007年2月、タケプロンOD錠・タケプロンカプセルなどでは添付文書に追記されました。 (民医連新聞 第1463号 2009年11月2日).

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